大谷翔平の3ランでもドジャース4連敗、なぜワールドシリーズ3連覇に届かなかった?
「大谷が3ランを打ったのに、どうして負けたの?」
ドジャースの今季最後の試合を見て、そんな疑問を抱いた人も多いのではないでしょうか。大谷翔平選手が久しぶりの本塁打を放ち、チームは一時4点をリード。それでも、終わってみれば逆転負けでした。
2026年10月16日(日本時間)、ドジャースはブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦を4-6で落とし、4戦全敗で敗退。2024年、2025年に続くワールドシリーズ3連覇は実現しませんでした。(MLB公式日本語版・日刊スポーツ)

※ 本文中の画像は、記事の理解を助けるためにAIで制作したイラストです。実際の写真ではなく、人物・場所・状況の表現が実際と一部異なる場合があります。
ただし、敗因を「あの一打が足りなかった」と大谷選手一人に求めるのは正確ではありません。得点できる場面で打てなかった打線、踏ん張れなかった投手陣、そして相手の粘り強さが重なっていました。
4連敗はどんな試合の連続だったのか?

ドジャースは接戦も、複数点差の試合も落としました。第4戦だけの偶然ではなく、シリーズを通じてブルワーズに主導権を握り返された形です。
| 試合 | ドジャース | ブルワーズ | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第1戦(日本時間10月12日) | 1点 | 2点 | 敗戦 |
| 第2戦(10月13日) | 4点 | 7点 | 敗戦 |
| 第3戦(10月15日) | 2点 | 6点 | 敗戦 |
| 第4戦(10月16日) | 4点 | 6点 | 敗戦 |
| 4試合合計 | 11点 | 21点 | 0勝4敗 |
4試合合計で見ると、ドジャースは11得点、ブルワーズは21得点。昨年の同じシリーズではドジャースがブルワーズを4勝0敗で下しましたが、今年はまったく逆の結末になりました。(MLB公式日本語版・スポーツナビ)
リーグ優勝決定シリーズは先に4勝したチームがワールドシリーズへ進む仕組みです。ドジャースが負けたのはワールドシリーズの決勝戦ではなく、そこへ進むための最後の関門でした。
大谷の3ランで4-0。それでも逆転されたのはなぜ?

4点のリードが消えたのは、ブルワーズが四、五回に2点ずつ返し、六回に勝ち越し本塁打を放ったからです。 大谷選手の一発で生まれた貯金を、ドジャースは守り切れませんでした。
二回、アンディ・パヘス選手の適時打で先制すると、大谷選手が2死一、二塁から3ラン。ドジャースタジアムは一気に盛り上がりました。
ところが四回にはジェーク・バウアーズ選手の適時二塁打などで2点を失い、五回にはデービッド・ハミルトン選手の適時打と押し出し四球で同点に。六回にはギャレット・ミッチェル選手がタナー・スコット投手から勝ち越し本塁打を放ち、九回にはハミルトン選手が追加点を奪いました。(スポーツナビ・第4戦詳細・MLB公式日本語版)
野球では一度に大量得点できても、その後の攻撃が止まり、相手が少しずつ追い上げれば試合の流れは変わります。この試合でドジャースは二回の4得点以降、一度も得点できませんでした。
なぜ「あと1本」が出なかったのか?

ドジャースの打線には、走者を得点圏まで進めても返せない場面が目立ちました。2026年ポストシーズン全体で、得点圏は43打数5安打。打率にすると約1割1分6厘です。これはNLCSの4試合だけを切り取った数字ではありません。(MLB公式)
「得点圏」とは、走者が二塁または三塁にいて、安打一本で点につながる可能性が高い状況のこと。そこで凡退が続けば、塁には人が出てもスコアボードは動きません。
第4戦の七回裏が象徴的でした。ドジャースは4-5と1点を追い、1死三塁で大谷選手に打順が回ります。しかし大谷選手は空振り三振。続くムーキー・ベッツ選手も内野ゴロに倒れ、同点の好機を逃しました。(MLB公式・大谷翔平の第4戦)
大谷選手の3ランは大きな仕事でした。それでも、試合全体を勝ち切るには、一発の後にも得点を積み重ねる必要があったのです。
強力な先発陣がいても、なぜ投手戦で優位に立てなかった?

ドジャースは先発投手の顔ぶれこそ豪華でしたが、NLCSでは期待したように長いイニングを支配できませんでした。4試合の先発陣は合計18回を投げ、自責点13、防御率6.50という数字が残っています。(MLB公式・ドジャース総括)
第2戦では山本由伸投手が2回2/3で降板。第3戦ではブレイク・スネル投手が3本塁打を浴び、第4戦ではタイラー・グラスノー投手が4点のリードを縮められて降板し、その後に同点へ追い付かれました。先発陣の力だけで試合を決める展開に持ち込めなかったのです。
救援陣も決定的な場面を抑えられませんでした。第4戦の六回にスコット投手がミッチェル選手に勝ち越し弾を許し、九回にはエドウィン・ディアス投手がハミルトン選手に追加点となる本塁打を浴びました。(MLB公式・スポーツナビ)
失点の原因を「ブルペンだけ」とするのも、「先発だけ」とするのも単純化しすぎです。先発で踏ん張りきれず、継投後も相手の反撃を止められなかったことが、4連敗の一因になりました。
ブルワーズは本当に番狂わせを起こした「格下」だったのか?
ブルワーズを「大物選手が少ないから格下」と考えるのは、実績を見落としています。2026年のレギュラーシーズンでメジャー最多の103勝を挙げた、れっきとした強豪チームでした。(MLB公式)
ブルワーズの特徴は、長打に頼るだけではなく、四球や粘り強い打席で投手の球数を増やし、相手の継投を早めることです。第2戦ではジェーク・バウアーズ選手が山本投手から12球粘って四球を選び、第3戦ではスネル投手の11球目を本塁打にしました。
バウアーズ選手はこのシリーズで6打点を挙げ、NLCS最優秀選手(MVP)に選ばれました。さらにブルワーズの救援陣は相手の反撃を抑え、第4戦ではアーロン・アシュビー投手が最後の3イニングを投げ切っています。(MLB公式・NLCS MVP・MLB公式日本語版)
つまり、ドジャースが突然弱いチームになったというだけではありません。相手が得点機を逃さず、試合終盤まで役割を果たしたことも、結果を分けました。
大谷翔平の不振や故障は、どこまで影響した?

大谷選手自身も、2026年は万全とは言い切れない状態で戦っていました。右上腕二頭筋と左膝に問題を抱え、ポストシーズンでは投手として登板していません。第3戦では打順が6番まで下がり、第4戦で1番に戻りました。(MLB公式日本語版)
第4戦の3ランは8月18日以来の本塁打で、115打席続いていた本塁打なしの状態を終わらせる一発でした。ただ、この試合全体では4打数1安打、3打点、3三振。七回の同点機では三振に倒れています。(MLB公式日本語版・日刊スポーツ)
印象的なのは、同じブルワーズと対戦した2025年のNLCS第4戦との違いです。昨年の大谷選手は1試合で3本塁打を放ち、投手としても10奪三振。今年は打者として最後まで出場し、懸命に3ランを放ちましたが、チームの敗退は止められませんでした。
大谷選手のコンディションは打線全体の力を考えるうえで重要な要素です。しかし、ドジャースにはほかにも実績のある打者や投手がそろっています。一人の故障や一打席に4連敗の原因を押し込めるべきではないでしょう。
3連覇が途絶えたドジャース、来季に何が問われる?
2026年の敗退で、ワールドシリーズ3連覇への挑戦はいったん終わりました。ただし、2024年と2025年の優勝という実績まで消えるわけではありません。
オフシーズンの課題として見えてくるのは、得点圏での打撃をどう立て直すか、先発・救援投手の負担をどう分けるか、故障した選手の回復と戦力構成をどう進めるかです。MLB公式のシーズン総括でも、主力の年齢構成や若手の起用が今後の論点として挙げられています。(MLB公式・シーズン総括)
大谷選手も試合後、来季に向けて治療やトレーニングを見直し、投手としての復帰を目指す意向を示しています。ただし、今後の具体的な対応がすべて決まっているわけではありません。(MLB公式)
「スター選手をそろえれば必ず勝てる」というほど、短期決戦は単純ではありません。2027年に再び頂点を目指すなら、個々の才能を勝利につなげるチーム全体の働きが問われます。
【結論】このニュースは、こう理解すればいい
大谷翔平選手の3ランは、敗退寸前だったドジャースに希望を与える大きな一打でした。それでも第4戦は4-0から逆転され、ドジャースはブルワーズに4連敗。ワールドシリーズ3連覇には届きませんでした。
敗因は一つではありません。好機で点を取れない打線、先発陣と救援陣の失点、そして103勝を挙げたブルワーズの粘り強さが重なった結果です。
2025年にはドジャースが4連勝していた同じ相手に、翌年は4連敗する。野球の短期決戦では、過去の実績よりも、そのシリーズで投打がかみ合うかどうかが結果を左右することを示した対戦でした。
ドジャース4連敗、よくある疑問をまとめて整理
Q. ドジャースはワールドシリーズで負けたのですか?
いいえ。2026年はワールドシリーズに進む前の、ナ・リーグ優勝決定シリーズで敗退しました。
Q. 2026年のブルワーズ戦は何勝何敗でしたか?
ドジャースは0勝4敗でした。第1戦から第4戦まで一度も勝てずにシリーズが終わりました。
Q. 大谷翔平が3ランを打ったのは何回ですか?
第4戦の二回裏です。2死一、二塁から本塁打を放ち、ドジャースのリードを4-0に広げました。
Q. 大谷翔平は第4戦で投手として登板しましたか?
いいえ。1番・指名打者として出場し、投手としては登板していません。
Q. 「得点圏43打数5安打」はNLCSだけの数字ですか?
いいえ。2026年のドジャースのポストシーズン全体の数字です。NLCS4試合だけの成績ではありません。
Q. 七回の大谷翔平の三振が大きかったのはなぜですか?
1点を追う1死三塁で同点の機会だったからです。大谷選手が三振し、続くベッツ選手も倒れて得点できませんでした。
Q. ブルワーズは何年ぶりにワールドシリーズへ進みましたか?
1982年以来、44年ぶりです。2026年はドジャースへの4連勝で進出を決めました。
Q. ドジャースは2027年に再び優勝を目指せますか?
はい。2026年の3連覇は実現しませんでしたが、来季は新しいシーズンとして再挑戦できます。戦力の立て直しが課題になります。
今日のニュースほどき、理解の助けになりましたか?🙂 これからも、ニュースの「なぜ?」をやさしく、わかりやすくほどいていきます!
主な情報源
第4戦の結果と試合展開
MLB公式日本語版:44年ぶりのワールドシリーズへ!ブルワーズがドジャースをスイープ
スポーツナビ:2026年10月16日 ドジャース対ブルワーズ 試合経過・スコア
ドジャースの敗因とチームの現状
MLB公式日本語版:ドジャース、NLCSで痛恨の4連敗 露呈した課題とチームの転換点
MLB公式:2026年NLCSでのドジャースの打撃・投手陣の総括