日経平均が1253円急落!それでも値上がり銘柄が多かったのはなぜ?

[실제 본문]

「日経平均が1253円も下がった」と聞けば、日本株が軒並み売られたと思いませんか?

ところが、2026年10月13日の東京株式市場では、少し不思議なことが起きていました。

日経平均株価は大幅に下落したのに、指数を構成する225銘柄のうち、値上がりしたのは156銘柄。値下がりした68銘柄の2倍以上だったのです。

さらに、日本の株式市場を幅広く表すTOPIXは、日経平均とは反対に上昇していました。

なぜ、上がった株のほうが多いのに、日経平均だけが大きく下がったのでしょうか。

日経平均1253円安と値上がり156銘柄という対照的な動きを表現した株式市場のイラスト

※ 本文中の画像は、記事の理解を助けるためにAIで制作したイラストです。実際の写真ではなく、人物・場所・状況の表現が実際と一部異なる場合があります。

その理由は、日経平均が「何社の株が上がったか」ではなく、それぞれの銘柄が指数を何円動かしたかによって決まる仕組みにあります。

10月13日は、半導体・AI関連の一部の銘柄が、その仕組みを通じて指数全体を大きく押し下げました。

数字を分けて見ると、この日の株式市場の姿がまったく違って見えてきます。

10月13日の日本株、本当はどれだけ下がった?

2026年10月13日の日経平均採用銘柄156銘柄上昇、68銘柄下落、1銘柄変わらずを比較した図

10月13日の日経平均株価は、前営業日の10月9日から1253円40銭下落し、6万7777円52銭で取引を終えました。下落率は1.82%で、4営業日連続の値下がりです。

一方、日経平均を構成する225銘柄の騰落状況は、指数の数字から想像するものとは大きく異なっていました。(日本経済新聞社)

10月13日の指標 結果
日経平均株価 67,777.52円
前営業日比 −1,253.40円(−1.82%)
日経平均採用銘柄の上昇 156銘柄
日経平均採用銘柄の下落 68銘柄
変わらず 1銘柄
TOPIX 4,110.67ポイント(+0.14%)

上昇した156銘柄は、225銘柄全体の約69%に当たります。日経平均の構成銘柄に限っても、およそ10社に7社の株価が上がっていたわけです。

対象を東証プライム市場全体に広げても、値上がり銘柄は7割を超えていました。株式市場全体が一斉に売られた日というより、一部の銘柄に下落が集中した日と見るほうが実態に近いでしょう。(株探)

では、少数の下落銘柄が、どうして1253円ものマイナスを生んだのでしょうか。


わずか3銘柄が、日経平均を約1110円押し下げた?

東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストの3銘柄が日経平均を押し下げた金額を比較した図

10月13日の日経平均を大きく押し下げたのは、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストの3銘柄でした。

この3社による下落寄与度の合計は、約1110円に上ります。

「寄与度」とは、ある銘柄の株価変動によって、日経平均が何円分押し上げられたか、あるいは押し下げられたかを示す数字です。

10月13日の取引終了時点では、次のようになっていました。(フィスコ)

銘柄 日経平均への寄与度
東京エレクトロン −450.04円
ソフトバンクグループ −398.86円
アドバンテスト −261.05円
上位3銘柄の合計 −1,109.95円

わずか3銘柄だけで、指数を約1110円押し下げる力が働いていたのです。

しかも下落はこの3社だけではありません。キオクシアホールディングスは約165円、イビデンは約121円、それぞれ指数を押し下げました。

その一方で、ファーストリテイリングは約163円押し上げるなど、上昇した銘柄によるプラスの寄与もありました。

上昇156銘柄と下落68銘柄を合計すると?

ここで、今回の急落を理解するうえで大切な数字があります。

フィスコが集計した日経平均採用225銘柄の騰落寄与度を、上昇・下落に分けると次のようになります。(フィスコ)

区分 銘柄数 指数への寄与度
値上がりした銘柄 156 +563.70円
値下がりした銘柄 68 −1,817.10円
変わらなかった銘柄 1 0円
合計 225 −1,253.40円

値上がりした156銘柄が指数を約564円押し上げたものの、値下がりした68銘柄が約1817円押し下げたため、差し引きで1253円40銭安となったのです。

これは、上昇した銘柄が多くても指数が下がる理由を、数字でそのまま示しています。

では、なぜ日経平均では一部の銘柄の影響がこれほど大きくなるのでしょうか。


日経平均は225社の「普通の平均」ではない?

日経平均の株価平均型の計算と銘柄ごとの指数への影響度の違いを説明する模式図

日経平均株価は、225社の株価をそのまま足して225で割った単純な平均ではありません。

日経平均は「株価平均型」と呼ばれる仕組みを採用しています。

構成銘柄の株価を「株価換算係数」という数字で調整し、それらを合計したうえで「除数」と呼ばれる特別な数で割って算出します。

株式分割や銘柄の入れ替えなどによって指数が不自然に変動しないよう、調整する仕組みが組み込まれているのです。(日本経済新聞社)

なぜ特定の株が指数を大きく動かすのか

日経平均では、株価換算係数で調整した株価の水準が高い銘柄ほど、一般に指数への影響が大きくなります。

このように株価水準が高い銘柄は「値がさ株(ねがさかぶ)」と呼ばれます。ただし、実際の影響度は単なる取引価格だけではなく、株価換算係数などの調整も踏まえて決まります。

たとえば、値上がりした銘柄が何十社もあったとしても、指数への影響が大きい数社が急落すれば、上昇分を打ち消してしまうことがあります。

身近な例に置き換えると、家計の支出に似ています。小さな支出を10件節約できたとしても、家賃のような大きな支出が急に増えれば、家計全体では支出増になることがあります。

10月13日の日経平均でも、これに近いことが起きていました。

実際、同日の日経平均では、アドバンテスト、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど、指数への影響が大きい企業が上位に並んでいました。(日本経済新聞社)

日経平均は、値上がりした会社の数を数える指数ではありません。

この違いを知っておくと、「日経平均が下がった=日本株の大半が下がった」という受け取り方が必ずしも正しくないことがわかります。


なぜ10月13日は半導体・AI関連株が大きく売られた?

米国のハイテク株安や原油高への警戒が日本の半導体・AI関連株に波及する流れを示した図

10月13日の下落には、前日の米国市場で半導体株が売られたことや、原油高への警戒が影響したと報じられています。

特に半導体・AI関連株への売りが目立ちました。

10月12日の米国市場では半導体関連株の値下がりが目立ち、東京市場もその流れを引き継ぎました。中東情勢への懸念に伴う原油高や、韓国株の急落も投資家心理を慎重にさせた要因として指摘されています。(株探)

日本では13日の取引開始から半導体関連株に売りが先行し、日経平均は一時、前営業日比で1900円を超える下落となりました。

AIへの期待が大きいほど、なぜ株価は動きやすい?

半導体は、AI向けのデータセンターやコンピューターなどに欠かせない部品です。

AI関連事業の成長に期待する投資家が増えると、関連企業の将来の利益を見込んで株価が上昇することがあります。

ただし、株価には将来への期待も反映されます。そのため、米国のハイテク株が売られるなどして市場の見方が慎重になれば、日本の半導体関連株にも売りが広がる可能性があります。

この日の下落についても、半導体関連企業すべての業績が急に悪化したという意味ではありません。

市場の不安が、日経平均への影響が大きい銘柄に集中したことが、指数の大幅な下落につながりました。

一方、資金の向かった先は半導体関連株だけではありませんでした。

海運業、鉱業、卸売業、石油・石炭製品関連などには買いが入り、東証33業種のうち26業種が上昇しました。(株探)


日経平均は下がったのにTOPIXが上がった理由は?

2026年10月13日の日経平均1.82%下落とTOPIX0.14%上昇の違いを比較した図

日経平均とTOPIXは、対象となる銘柄の範囲も、指数の計算方法も違うため、同じ日に反対方向へ動くことがあります。

10月13日は、その違いがはっきり表れた一日でした。

日経平均が1.82%下落した一方、TOPIXは0.14%上昇し、4110.67ポイントで取引を終えました。(岩井コスモ証券)

日経平均とTOPIXは何が違う?

日経平均は、代表的な225銘柄の株価を基にした「株価平均型」の指数です。

これに対してTOPIXは、幅広い日本株を対象に、浮動株ベースの時価総額を使って計算する「時価総額加重型」の指数です。

時価総額とは、企業の株価に株式数を掛けたもので、企業の株式市場における規模を表します。浮動株とは、そのうち市場で売買されやすい株式のことです。

両指数の基本的な違いは次のとおりです。(日本取引所グループ)

比較項目 日経平均株価 TOPIX
対象 代表的な225銘柄 幅広い日本株
計算方式 株価平均型 時価総額加重型
影響が大きい銘柄 調整後の株価水準が高い銘柄 浮動株時価総額が大きい銘柄
10月13日の動き −1.82% +0.14%

ここで注意したいのは、TOPIXもすべての銘柄を同じ重みで計算しているわけではないことです。

TOPIXでは規模の大きな企業ほど指数への影響が大きくなる傾向があります。一方、日経平均では、株価換算係数などで調整した株価水準によって影響度が決まります。

10月13日は、半導体・AI関連の値がさ株が日経平均を大きく押し下げたものの、幅広い業種に買いが入ったことで、TOPIXは小幅ながら上昇しました。

つまり、この日の日本株は「全体が一様に下落した」というより、売られた銘柄と買われた銘柄の違いが大きかった市場だったのです。


日経平均が大きく下がった日は、何を確認すればいい?

日経平均が大幅に下落したときは、指数の下落幅だけでなく、値下がりした銘柄の数やTOPIXの動きも一緒に確認すると、市場の状況を捉えやすくなります。

特に次の3つは、見落としたくない点です。

1. 値上がりと値下がりの銘柄数

株価指数が大きく下がっていても、上昇している銘柄が多ければ、一部の銘柄に下落が集中している可能性があります。

反対に、値下がり銘柄が市場の大半を占めているなら、売りがより広い範囲に及んでいると考えられます。

2. どの銘柄が指数を動かしているか

日経平均の下落寄与度ランキングを見ると、指数の下落がどの企業によって生じたのかがわかります。

たとえば10月13日は、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストの3銘柄のマイナスが非常に大きくなっていました。

ただし、指数への寄与度が大きいことと、その企業の経営状態が悪いことは同じ意味ではありません。

3. TOPIXと業種別指数の動き

日経平均とTOPIXが同じ方向へ大きく動いているのか、それとも違う方向へ動いているのかも参考になります。

さらに、半導体、銀行、海運、商社など業種別の動きを見れば、どこが売られ、どこに買いが入っているのかを整理できます。

なお、自分が持っている株式や投資信託の値動きが、日経平均と必ず一致するわけではありません。

日経平均連動型、TOPIX連動型など、どの指数を運用の基準にしているかによっても結果は違ってきます。


【結論】このニュースは、こう理解すればいい

2026年10月13日、日経平均株価は1253円40銭下落しました。

しかし、日経平均を構成する225銘柄のうち、156銘柄は値上がりし、値下がりしたのは68銘柄でした。

この一見矛盾する動きが起きたのは、株価指数が単純に値上がり銘柄の数で決まるものではないためです。

当日は、半導体・AI関連の一部の値がさ株に売りが集中しました。東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストの3銘柄だけで、約1110円分の押し下げ要因となっています。

一方、ほかの多くの銘柄は上昇し、TOPIXも小幅ながらプラスで終えました。

「日経平均が急落した」というニュースと、「日本株の大半が下落した」という話は同じではありません。

指数が何円動いたかだけでなく、どの銘柄がどれだけ影響したのかを見ることで、株式市場の実際の姿が見えてきます。


日経平均1253円安、気になる疑問から読み解く

Q. 2026年10月13日の日経平均はいくら下がった?

前営業日比1253円40銭(1.82%)下落し、6万7777円52銭で取引を終えました。4営業日連続の下落でした。

Q. 日経平均が下がったのに値上がり銘柄が多かったのは本当?

本当です。日経平均採用225銘柄のうち、156銘柄が上昇し、68銘柄が下落、1銘柄が変わらずでした。

Q. 日経平均を最も大きく押し下げた会社は?

東京エレクトロンです。10月13日の終値時点で、同社の株価下落は日経平均を450.04円押し下げる要因となりました。

Q. アドバンテストやソフトバンクグループの影響も大きかった?

はい。ソフトバンクグループが398.86円、アドバンテストが261.05円、それぞれ日経平均を押し下げました。東京エレクトロンと合わせた3社の寄与度は約1110円のマイナスです。

Q. 「値がさ株」とはどんな株?

一般に、1株当たりの株価が高い銘柄を指します。日経平均では株価換算係数による調整もあるため、取引価格だけで影響度が決まるわけではありません。

Q. TOPIXはなぜ上昇した?

日経平均とは計算方法や構成銘柄の範囲が異なるためです。10月13日は幅広い業種で株価が上昇し、TOPIXは前営業日比0.14%高となりました。

Q. 日経平均が1253円下がったら、持っている株も同じ割合で下がる?

いいえ。個別株の値動きは銘柄ごとに異なります。投資信託も運用対象や連動する指数によって値動きが異なるため、日経平均の下落率と同じになるとは限りません。

Q. 株式市場全体の状況を知るには何を見ればいい?

日経平均に加え、TOPIX、値上がり・値下がり銘柄数、業種別指数などを確認すると、より広い視点で市場の動きを把握できます。

今日のニュースほどき、理解の助けになりましたか?🙂

これからも、ニュースの「なぜ?」をやさしく、わかりやすくほどいていきます!


主な情報源

10月13日の株価・市場データ

日本経済新聞社|日経平均プロフィル・2026年10月13日の日次サマリー

株探|日経平均大引け・4日続落と半導体関連株の動向(2026年10月13日)

個別銘柄の下落寄与度と相場の背景

フィスコ|日経平均寄与度ランキング・大引け(2026年10月13日)

フィスコ|日経平均寄与度ランキング・225銘柄の騰落寄与度合計(2026年10月13日)

株探|10月13日の終値と東証プライム市場の業種別動向

岩井コスモ証券|市況解説・2026年10月13日(大引け)

株価指数の計算方法

日本取引所グループ|日経平均株価とTOPIXの計算方式に関するFAQ

日本経済新聞社|日経平均株価を算出する計算式


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